レーシックの合併症ってどんなものがありますか?
レーシック手術は大変安全といわれていますが、わずかな割合で、手術後に合併症を訴えられる方もいます。こうした合併症の発生は、アメリカの統計でも全体の1%以下に過ぎませんが、可能性として知っておく必要があるでしょう。ただいずれのケースも失明にいたるようなものではなく、時間を置くか、治療によって回復します。
一般的な合併症
- ドライアイ
- フラップの作成や屈折矯正レーザーを照射することで神経細胞が一時的に遮断されてしまいます。個人差はありますが、神経細胞が修復されるまでの間一時的に角膜表面の涙液バランスが崩れ乾きやすくなります。ドライアイにより見え方も不安定になる傾向がありますが点眼薬によって治療が可能です。ほとんどの場合3ヶ月から4ヶ月程度で改善されます。
- 痛み・異物感
- 手術当日は痛みや異物感、しみる感じがある方もいますが、ほとんどの場合翌日にはほとんどなくなります。
- ぼやけ
- 手術直後は全体的にぼやけてやや見えにくい場合がありますが、しだいに改善してゆきます。また、年齢が高く、近視、乱視の強い場合には、視力が安定するまでに30?60日かかることもあります。
ごくまれな合併症
- ハロ・グレア
- レーザーの照射径をやや小さくするとまれに、光が少々にじんで見えたり、まぶしかったり、また、明るい場所に比べて暗い場所(または夜間)では、視力の低下を感じることがあります。通常これらの病状は、手術後半年の時点でほとんどの方が改善または消失します。
- 角膜混濁(ヘイズ)
- 角膜混濁とは、角膜の内側の角膜内皮という細胞が酸素不足で死んでしまい、本来透明であるはずの角膜が真っ白に濁る症状のことです。
コンタクトレンズの誤った使用法や、EPI -LASIK、PRKでは稀に起こることがありましたが、レーシックではまずおこらないとされています。万一発生した場合でも、角膜混濁除去手術(PTK)によって混濁を取り除く事が可能です。
- 角膜表層炎
- ドライアイ等による眼の表面の乾燥が主な原因で、瞬きによって、角膜表面に点状の傷が多数できてしまう状態となり、視力が低下するケースです。コンタクトレンズでもよく起こる症状です。角膜表面の細かな傷は、回復も早いため、目薬の点眼によって早期に回復します。
- 不正乱視
- 角膜表面にわずかな凸凹ができることによって、光が乱反射して二重・三重にものが見え、メガネでも矯正ができない状態です。このようなケースでは、角膜表面にできた凸凹を取り除くことで、乱反射を押さえ、ダブリを取ることができます。角膜が安定する時期まで待って凸凹をとるための再手術を行います。
- 近視戻り
- 手術を行う前と同じ視力に戻ることはありませんが、0.3?0.6程度の弱い近視の状態で視力が安定することがあります。以前のように、メガネ・コンタクトが無ければほとんど見えないという状況ではなく、日常生活では、裸眼で生活することが可能です。足りない視力を再手術によって補うことが可能です
- 角膜拡張(ケラトエクタジア)
- 手術後に角膜が薄くなりすぎたことが原因で中心部は0.5ミリくらいの厚みがありますが、近視を矯正するためにその部分を薄くしすぎた場合、その部分が前に飛び出してくる可能性があります。前方に突出した場合、再び角膜の形状(カーブ)は強くなり近視化するばかりか、メガネでは矯正できないくらいの強い乱視を引き起こす可能性があります。軽度の場合はハードコンタクトレンズの矯正になります。強度の場合でハードコンタクトレンズを付け続けることが難しく、矯正視力が出ない場合は、角膜移植が必要となる場合があります。これらは手術前の適応検査を綿密に行うことで防ぐことが可能です。
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